まずはじめに、2011年3月に発生した東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご家族及び被災されたす べての方々に心からお見舞い申し上げます。 また懸命に救援・復旧・復興に取り組んでいらっしゃる被災者の方々、国、地方自治体、民間企業、NPO、そして全国の支援者の皆さんに心から敬意を表させていただきます。

 

 私たち天河実行委員会は、北部タイ在住の日本人有志によって、2011年7月に設立された会です。2011年3月の震災の記憶と 被災者の方々の思いや苦難を心にとどめるために、「海外在住日本人である私たちにも、何かできることはないかだろうか」という問いかけから、天河はスタートしました。

 日本での震災直後の2011年4月、 タイてでは1週間に及ぶ豪雨で国内各地で洪水が発生し、地滑り、家屋の浸水、道路や橋が寸 断されるなど多大な被害が出ました。 そんな状況の中、東日本大震災被災者へのタイ王国の人々の動きは迅速かつ強力で、数えきれないほどの企業、団体、個人の方々が様々な形で支援の手をさしのべてくださいました。  タイ在住日本人として、この国の人々の深い思いやり、温かい励ましの心を、今回ほどありがたく感じたことはありません。

 

 あれから1年が過ぎようとしてますが、被災地ではまだほとんどの人々がもとのような暮らしに戻れる目処はたっていません。  同じくタイ中部の大洪水も長期に渡り各地に被害をもたらし、農業、製造業、広範な分野に及んでおり、1997年のアジア通貨危機 依頼の深刻な打撃となりました。

 この事実を、私たちは忘れてはいけないと思います。海外在住日本人の私たちにこれからできること、それは震災の記憶を風化 させないこと。 被災者の方々の厳しい現実を心に刻むこと。 タイの人々の深い思いやりの心に感謝を表すること。  そして北部タイ からの支援の思いを被災者の方々に伝え、次の世代につなげていくことではないしょうか。

 

 こうした考えから、東日本大震災の1周年に当たる2012年3月11日、メモリアル・チャリティーイべント「TENKAWA -­‐-­‐-­‐天河」を企画いたしました。

 北部タイ在住のタイ人、日本人、そして在住外国人ひとりひとりの手で、タイの伝統的文化のひとつ「コムロイ」-手透きの紙と竹で作った熱気球-を夜空にあげ、東日本大震災犠牲者の方々への慰霊、被災者の方々への励まし、支援者の方々への感謝の 思いを共有できればと考えています。 さらにこのメモリアル・チャリティーイべント「 TENKAWA -­‐-­‐-­‐天河が、タイの人々と日本の 人々のさらなる友好のきっかけとなり、明るい未来へとつながっていけば幸いです。

 

 皆様におかれましては企画主旨をご理解の上、ご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

「天河実行委員会」一同